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僕の近所に南蔵院と云う寺があるが、あすこに八十ばかりの隠居がいる。 第五は金田君の番だ。 急に海鼠が出て来たり、せつな糞が出てくるからである。 東風さんでしょう ところが閑中自から忙ありでね 分け方のハイカラなのはさておいて、なぜあんなに髪を長くするのかと思ったら実はこう云う訳である。 こんな時に遠慮するのはつまらない話だ、よしんば自分の望通りにならなくったって元々で損は行かないのだから、思い切って朝飯の催促をしてやろう、いくら居候の身分だってひもじいに変りはない。 どの殿下さまですか、どの殿下さまだって不敬ですわ 心そのものの修業をするのだからとせんだって哲学者から承わった通りを自説のように述べ立てる。 敬服していいかね。 その電光さ。 今日は少し弱ってるんだよ。 そうかと主人は感心している。 その時も幸、道場の坊主が通りかかって助けてくれたが、その後東京へ帰ってから、とうとう腹膜炎で死んでしまった。